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NHKスペシャル「60年目の自衛隊 ~現場からの報告~、大いなる精神は静かに忍耐する」、に思う [名リーダーを思う]

始めに

8月10日、夜9時の表記報道を視聴後、私は私なりに余韻を楽しんでいた。そこへ8月18日、某氏から電話があり、陸上自衛隊幹部候補生学校長が語った『大いなる精神は静かに忍耐する』、に感動した、と言う。何故?の私の問いに、あの言葉に日本人の魂そのもの、多くの人が忘れていた、を感じたから、という答えが返ってきた。

私はこれだ、と思った。

前田学校長の大仕事

学校長は実に大きな仕事を二つした。先ず1つ、たった一つのフレーズで自衛隊の60年はこれです。これから先も(役割の変化でより難しい状況となっても)精神は変わらず務めを果たす、と言ってのけ、視聴した大多数の人にそのしんし(真姿)を納得させた。

二つ、同時にたった一つのフレーズで、視聴した人に、暗に気高い志がありますか?その志を果たす為忍耐する事を知っていますか?と問いかけ、一人一人はその胸に手を当て感じるところがあった・・・。
その感じた何か、例えば冒頭の『日本人の魂そのもの』、が自衛隊のしんし(真摯)さへの納得、共感の感情を呼び起こした。


その真摯さとは『事に臨んでは危険を顧みず、身を挺して責務の完遂に務め』の宣誓に正面から取り組む姿勢である。いつ来るか分からぬ事ある時に備えて、覚悟と意欲を静かに燃やしている姿勢であり、その事ある時に断固実行する姿勢である。
その事ある時は自分の代では来ないかもしれない、しかし後に続く誰かが身を挺して責務を果たす。自衛官がその心を伝え続ける真摯さもある。

東日本大震災で原発事故に際し、原子炉の早急な冷却が求められた時、その緊急事態で国家が持ち得た手段は極めて限定されていた。その限定された取り得る手段は放水冷却隊であった。完全防護で、ヘリは最も放射能の濃度が高い原発真上から放水した。地上からは消防車の短いホースを最大限延して、原発に最接近し、放水した。状況不明下に刻一刻と迫っているかもしれない大爆発の危機、自衛官が後ずさりしたらその瞬間に限っては国家は無策であった、かもしれない。これこそ将に自衛官の服務の宣誓そのものである。自衛隊創設以来、営々と育み、伝え続けた自衛官の心を行動で示した、ものである。

多くの人がこの光景を見、その行為の意味を理解していた。この事が該報道で、前記真摯さに共感、納得した下敷きである。

終わりに

前田学校長は陸上自衛隊幹部候補生学校開設60周年の今年、入校した候補生への訓示に建学の精神として「大いなる精神は静かに忍耐する」を取り上げたが、集団安全保障の閣議決定に絡めたNHKの報道というタイミングの中では対象が候補生だけで済むはずがなかった。図らずも部外者・国民の多くの方への大きなメッセージという副次の効果を挙げた、と思う。

これこそ将に大いなる精神は静かに忍耐するの実践ではないか、そんな気が強くしている。

この稿終わり
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